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死亡事故だけじゃない!意識不明の重体、大怪我!なぜボートレースの事故は減らないのか!

死亡事故だけじゃない!意識不明の重体、大怪我!なぜボートレースの事故は減らないのか!

優勝賞金1億円、100円が10万円以上に……光あるところには影がある。

ボートレースは大金が動く公営競技であると同時に、事故の多い競技でもある。

死亡事故、意識不明の重体、数か月の入院……このような事故はなぜ減らないのだろうか?

ボートレースの事故対策、事故が起きる理由について徹底解説!

70年の歴史で33人が亡くなっている!?

24場中19場で死亡事故!過去に起きたボートレースの悲惨な事故

日本ダービーで2番人気のスキルヴィングがレース直後に亡くなったことで、関係者やファン、動物好きの間で喧々囂々となっている。

ボートレースもこの事件で今一度、競技の危険性、事故の多発性について考えなければならないのではないだろうか。

  • 戸田
  • 蒲郡
  • 丸亀
  • 徳山
  • 福岡

ボートレースには全国に24ものレース場があるが、実は上記の5場以外の全てのレース場で死亡事故が起きているのだ。

70年の歴史の中で33人が亡くなっていて、ボートレース若松では4件もの死亡事故が起きている……ボートレースの危険性を改めて痛感するな。

レース中の事故で亡くなってしまった中田達也
レース中の事故で亡くなってしまった中田達也

2022年には小林晋と中田達也の2名が亡くなっているし、関係者各位にはルールの徹底、事故の対策を強化してほしい!

死亡とはいかずとも、過去にはSG常連だった植木通彦がレース中にプロペラで顔を切る大事故や、6艇中5艇が失格になったレースで意識不明の重体が出るなど不幸な事故も多い。

レースに熱くなるのはいいが事故を起こすのはいけない

1989年に起きた事故で植木通彦は75針も縫う大怪我を負

レース中の事故で75針も縫う大怪我を負った植木通彦
レース中の事故で75針も縫う大怪我を負った植木通彦

1989年1月、デビューから2年半も経っていない新人の頃に植木通彦はレース中に転覆し、後続艇のプロペラで顔面を切り刻まれてしまった。

75針も縫う大怪我で全治5ヶ月だったもののレースに復帰、復帰後は「不死鳥」という異名で呼ばれ、SG常連の1流レーサーにまで上り詰めたんだぞ!

植木通彦は現在もボートレースアンバサダーとしてボートレースに関わっているぞ

6艇中5艇が失格になった事故で金子龍介選手は意識不明の重体

レース中の事故で意識不明の重体になった金子龍介
レース中の事故で意識不明の重体になった金子龍介

2021年8月に起きた5艇が失格となったレースで、金子龍介は意識不明の重体になってしまった。

元ボートレーサーの白石浩二が見舞いに行ったところ、麻痺は多少残っているが元気とのこと。

2023年11月には息子もデビュー予定なので、それまでには元気になってほしいところだ!

意識が戻ってもボートレーサーとして復帰できるかはわからないな

事故に対して取られてきたこれまでの対策

グランプリ優勝者が被る金のヘルメット
グランプリ優勝者が被る金のヘルメット

ボートに対してカウリングやソフトバウの導入、モーターもより安全性の高い出力低減モーターを導入するなど事故に対して何も対策を取っていないということはない。

ヘルメットも植木選手が事故を起こした時にはジェットヘルメットに顎ガードを付けた、アメフトでよく見るタイプだったのがフルフェイスに変わっている。

グランプリの優勝者が金のヘルメットをかぶるのだが、97年以前は皆がこの形のヘルメットでレースを行っていたというのだから信じられない。

対策を練ることで事故発生件数自体は着実に減少しているぞ

根本的な解決になっていない対策は無意味

ボートレースでは事故に対して様々な対策が練られてきたが、どれも根本的な解決には至っていない。

なぜなら、ボートレースで事故が起きる最大の原因はボートの装備による安全性ではなく、ボートレーサー自身にあるからだ。

レース中に起きる事故の大半は、コーナーへの無理な進入や危険な斜行が原因!

1秒でも早くゴールして優勝したいという功名心、大金のかかったレースで1着を何としても取りたい野心が事故を引き起こすのだろう。

どれだけ装備を強化しても危険なプレーが無くならない限り事故は減らない

罰則を厳しくすれば事故は減るのか?いや、減らな

事故の根本的な原因はボートレーサーにあると言ったが、罰則の強化やルールの徹底をすれば事故は減るのか?

そんな簡単な問題ではない!事実、これまでも様々な罰則の強化がなされてきたが事故件数が極端に減少することはなかった!

なぜならば、罰則が強化されればボートレーサーは安全マージンを取ってレースに挑むことになるからだ。

それではひりつくような勝負や一生を懸けるような熱いレースが見られない……要するに競技としてつまらなくなってしまうのだ。

安全性をとるか競技の楽しさを取るか……考えものだな

事故が減らない理由と減らすための努力

上記でも語ったように、ボートレースが人間同士の競り合い、人生をかけたレースである以上事故を0にすることは出来ない!

極端な話、ボートレースとしての体裁を全てかなぐり捨ててタイムアタック形式にすれば事故は激減するだろう。

だがボートレース関係者はもちろんボートレースを楽しんでいるファンも、そんな展開は望んでいないだろう。

では、どうすべきか?これまで同様、多少の事故には目をつぶり、死亡などの重大な事故を少しでも減らすように対症療法的な手段を取るしかないだろう。

怪我はともかく死亡事故だけは0にしてほしいぞ

近未来的な手法!これが未来のボートレース!?

それでも事故は無くしたい!でも熱いレースも見たい!となったら近未来的な手法に頼るしかないよな。

日本では無人運航船を実現するための実験も進んでいる……ボートレースにこの手法を応用すれば遠隔操縦も夢じゃない!

これならたとえ6艇が絡む大事故が起きても死亡者も、怪我人も出ることはないんじゃないか。

開発が進む無人運航船のオペレーションセンター
開発が進む無人運航船のオペレーションセンター

あるいは、ライトノベルで流行っているようなVRやARの技術を導入するのもいいかもしれない!

仮想空間内でのボートレーサーたちの熱い戦い!これなら重大な事故が起きても全く問題ない!

近未来的な手法を取ってもそれがファンに受け入れられるかはまた別問題だ

まとめ:ボートレースの事故を無くすことは困難!関係各所の努力が期待される!

色々と語ってきたが、ボートレースがボートレースである以上、事故を無くすことは非常に困難だ。

これからの技術革新や様々な素材の開発により、極端に危険な事故を減らすことは可能だろうが、事故が無くなるということはないだろう。

だが、これからも関係各所には事故を少しでも減らすべく努力を続けてほしい!

  • 死亡事故が起きていないレース場は全国で5場しかない
  • 装備のアップグレードや安全性の高い装備の開発で事故対策は行っている
  • 事故を減らすべく罰則を強化するとレースの面白さが激減してしまうジレンマ

今回の記事をまとめてみると上記のようになる。

技術的な革新が起きて、1件でも悲痛な事故が減るように祈っているぞ!

オーバークロック
オーバークロック
神奈川出身のライター。パソコン一式を買い替えようとした資産を競艇予想サイトを使って増やそうとした結果、見事に悪徳競艇予想サイトに当たってしまいすべて溶かしてしまう。同じ被害者を出さないように今日も活動中。

掲載の内容はあくまでもライター独自の見解であり、その正確性・再現性を当サイトでは保証いたしかねます。

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