今回は11月25日から30日までの6日間、グランプリボーダーライン上の選手たちが最後の勝負駆けに挑むんじゃ。
今回は「SG第28回チャレンジカップ2025」の出場条件や歴代優勝者、注目選手からボートレース福岡(福岡競艇場)の攻略法まで徹底解説していこう。
前年優勝者の河合佑樹はフライング休みで欠場となり、獲得賞金ランキング上位の実力者たちが優勝を狙う大混戦の構図となっておるぞ。
福岡での勝負を考えておる方は、ぜひ最後まで目を通してくれ。
作成2025年11月14日
SG第28回チャレンジカップ2025の基本情報
チャレンジカップは、1998年に売上低迷打開策として創設された比較的新しいSG競走じゃ。
正式名称はチャレンジカップ競走じゃが、グランプリへの最後のチャレンジという意味でこの名が付けられておるのう。
2010年までは「競艇王チャレンジカップ競走」という名称だったんじゃ。
大会概要
今大会の基本情報はこれじゃ。
- 開催期間:2025年11月25日(火)~11月30日(日)の6日間
- 開催会場:ボートレース福岡(福岡県福岡市中央区)
- 優勝賞金:3700万円(前年から100万円増額)
- 出場者数:34名
- 同時開催:G2第12回レディースチャレンジカップ(21名)
ボートレース福岡でのSGチャレンジカップ開催は初めての快挙じゃ。
都市型競艇場での開催となるため、アクセスも良く多くの観客が訪れることが予想されるのう。
出場条件
SGチャレンジカップの出場条件は他のSGと異なり、完全実力主義なのが特徴じゃ。
今回の選出基準は以下の通りじゃ。
【出場資格】
- 2025年1月1日~10月31日の獲得賞金ランキング上位34名
- 前年優勝者などの優先出場枠は一切なし
- フライング休み期間中の選手は除外
他のSGと違って優先出場権がないため、純粋な賞金ランキングのみで選出されるんじゃ。
そのため、その年のSGやG1で活躍した選手が集まる、極めてレベルの高い戦いとなるぞ。
また、このチャレンジカップ最終日がグランプリの選考期間最終日となっておる。
つまり、獲得賞金ランキング18位前後の選手にとっては、グランプリ出場をかけた文字通りの最終決戦となるんじゃな。
グランプリのボーダーライン上の選手は、勝負駆けしてくるから予想が難しいんだよな。
じゃが、それゆえにドラマが生まれる。
それがチャレンジカップの醍醐味じゃのう。
歴代優勝者とグランプリへの道
チャレンジカップは比較的新しいSGじゃが、これまで数々のドラマが生まれてきたんじゃ。
歴代優勝者
過去10年の優勝者を振り返ってみよう。
- 2024年(第27回・下関):河合佑樹(静岡)
- 2023年(第26回・三国):片岡雅裕(香川)
- 2022年(第25回・鳴門):深谷知博(静岡)
- 2021年(第24回・多摩川):辻栄蔵(広島)
- 2020年(第23回・蒲郡):毒島誠(群馬)
- 2019年(第22回・桐生):石野貴之(大阪)
- 2018年(第21回・芦屋):馬場貴也(滋賀)
- 2017年(第20回・下関):毒島誠(群馬)
- 2016年(第19回・大村):石野貴之(大阪)
- 2015年(第18回・芦屋):笠原亮(静岡)
前年優勝の河合佑樹がSG初優出からの初優勝を飾ったのは記憶に新しいのう。
師弟コンビで優勝戦の1・2号艇を獲得し、見事に1号艇から逃げ切ったんじゃ。
チャレンジカップの特徴
チャレンジカップには他のSGにはない独特の特徴があるぞ。
・完全実力主義の選出方法
前年優勝者の優先出場権もなく、純粋に獲得賞金ランキングのみで選出される。
2024年優勝の河合佑樹は8月のメモリアルでフライングを犯し、今大会は欠場となったんじゃ。
前年王者でも容赦なく除外される厳しさが、このレースの特徴じゃのう。
・グランプリ前最後のSG。
このレースの結果次第でグランプリ出場の明暗が分かれる。
獲得賞金ランキング18位前後の選手は、まさに背水の陣で臨むんじゃ。
・3つのボーダーを巡る攻防
①グランプリトライアル2ndのシード権(6位以内)
②グランプリ1st出場権(18位以内)
③フライング休み選手の特例出場権(21位以内)
この3つのボーダーを巡って、最終日まで熾烈な争いが繰り広げられるぞ。
・近年はインコースが強い傾向
11月下旬という開催時期は気温・湿度の影響でモーター性能が安定し、インコース有利な展開になりやすい。
また、グランプリ直前ということもあり、フライングを避ける慎重なスタートが予想され、1号艇の勝率が高くなる傾向にあるんじゃ。
近年11年間、すべて1号艇が逃げて優勝戦が決着しておる。
堅実な予想が吉と出ることも多いのう。
今回の出場選手について
今回のチャレンジカップに出場する34名の精鋭たちの情報じゃ。
出場選手の傾向
2025年のチャレンジカップは、獲得賞金ランキング上位の実力者が多数出場する激戦となっておる。
注目すべきは、フライング休みで欠場となった選手が複数おり、その分ボーダーライン上の選手にチャンスが回ってきておる点じゃ。
主な出場予定選手(獲得賞金ランキング上位):
- 茅原悠紀(岡山):2025年G1で2勝、一般戦4勝の通算6勝
- 池田浩二(愛知):SG優勝経験豊富なベテラン
- 西山貴浩(福岡):地元福岡開催で有利
- 末永和也(佐賀):ダービー2025でSG初制覇を達成
- 馬場貴也(滋賀):グランプリトライアル2nd1号艇がほぼ確定
- 峰竜太(佐賀):優勝以外に道がない背水の陣
なお、2024年のチャレンジカップ優勝者・河合佑樹はフライング休みで欠場となっており、前年王者不在の大会となるぞ。
これにより、ボーダーライン上の選手にチャンスが巡ってきたとも言えるのう。
ドリーム戦出場選手
初日11月25日12Rのドリーム戦は、獲得賞金額上位6名が出場する最高峰のレースじゃ。
- 1号艇:池田浩二(愛知)獲得賞金額127,641,033円
- 2号艇:茅原悠紀(岡山)獲得賞金額127,280,366円
- 3号艇:末永和也(佐賀)獲得賞金額105,510,666円
- 4号艇:桐生順平(埼玉)獲得賞金額101,869,666円
- 5号艇:馬場貴也(滋賀)獲得賞金額92,977,000円
- 6号艇:西山貴浩(福岡)獲得賞金額92,383,466円
獲得賞金額トップの池田浩二が1号艇、わずか36万円差で2位の茅原悠紀が2号艇という配置じゃ。
1億円超えの賞金獲得者が4名も並ぶという、まさに夢のような豪華メンバーじゃのう。
注目は6号艇の西山貴浩じゃ。
地元福岡支部の選手がドリーム戦に出場するというのは、観客にとっても大きな盛り上がりポイントとなるじゃろう。
福岡の水面を知り尽くした西山が、6号艇からどんな走りを見せるか、初日から目が離せんのう。
獲得賞金額1位と2位の差がわずか36万円とは、まさに接戦だな。
ふむ。
そしてダービー優勝者の末永和也と桐生順平も3・4号艇におる。
ドリーム戦から大荒れの予感がするわい。
注目選手①:【波に乗る】末永和也(佐賀)
2025年のボートレースダービーでSG初優出からの初優勝を果たした末永和也じゃ。
現在最も波に乗っている選手の一人で、その勢いのままチャレンジカップでも活躍が期待されるぞ。
ボートレース福岡では2023年に2勝しており、相性も悪くない。
ダークホースとして大穴を狙うなら、この選手を外すわけにはいかんのう。
注目選手②:【地元の利】西山貴浩(福岡)
地元福岡支部の西山貴浩は、ホームプールでのSG開催ということで大きなアドバンテージを持っておる。
福岡特有のうねりを知り尽くした地元選手の強みは、難水面においては計り知れんものがあるぞ。
獲得賞金ランキングも上位に位置しており、地の利を活かした走りに期待じゃ。
注目選手③:【勢い十分】茅原悠紀(岡山)
2025年にG1で2勝、一般戦で4勝と通算6勝を挙げている茅原悠紀じゃ。
獲得賞金ランキングも上位に位置し、グランプリ出場はほぼ確定しておるが、勢いをつけるためにも優勝を狙ってくるじゃろう。
ボートレース福岡での勝率も高く、過去に一般戦で2勝している実績があるぞ。
豪快なモンキーターンが持ち味で、チャレンジカップでも注目の選手じゃな。
地元選手の西山選手と、勢いに乗る末永選手、茅原選手。
この3名は特に注目だな。
ふむ。
じゃが油断は禁物じゃ。
34名全員がトップレーサー、誰が勝ってもおかしくないのう。
ボートレース福岡(福岡競艇場)の攻略法
ボートレース福岡は福岡県福岡市中央区に位置する都市型の競艇場じゃ。
全国屈指の難水面として知られており、独特の「うねり」が最大の特徴となっておるぞ。
ボートレース福岡の水質は「汽水」
ボートレース福岡の水質は海水と淡水が混ざった汽水じゃ。
那珂川の河口と博多湾がぶつかる位置に1マークがあるという、全国でも類を見ない特異な競走水面なんじゃ。
博多湾には潮の満ち引きがあるため、満潮に近づくと海水が流入して塩分濃度が高くなり、浮力が得られる。
反対に干潮に近づくと淡水の濃度が増し、体重差が出やすくなるんじゃ。
満潮時・上げ潮:水面が不安定になり、選手が実力を発揮しにくい。
コースの有利不利が大きくなる。
干潮時・下げ潮:水面が安定し、実力上位の選手が力を発揮しやすい。
福岡特有の「うねり」に注意
那珂川の河口に位置するボートレース福岡では、博多湾からのうねりと河川の水流がぶつかり合い、1マークに複雑なうねりが発生するんじゃ。
ただし、近年は主催者側が消波装置の設置や浚渫工事の実施、発走時刻の調整など積極的に対策を行っており、以前に比べるとかなり改善されておる。
これによってレース傾向も変化し、かつてのイン受難からインが主導権を握るスタンダードな水面になってきたぞ。
ボートレース福岡のコース別成績
最近3ヶ月(2025/08/01~2025/10/31)のデータによると、ボートレース福岡のコース別1着率は以下の通りじゃ。
| コース | 1着率(%) |
|---|---|
| 1コース | 54.4 |
| 2コース | 13.7 |
| 3コース | 18.0 |
| 4コース | 8.9 |
| 5コース | 4.3 |
| 6コース | 1.6 |
ボートレース福岡の最大の特徴は、2・3コースの1着率と連対率が全国平均より高いことじゃ。
特に3コースは全コース中でも突出して好成績を残しておるぞ。
決まり手の傾向
ボートレース福岡の決まり手で特徴的なのは、2・3コースのまくり率が非常に高いことじゃ。
- 2コースのまくり率:32.3%(近隣の大村は20.6%)
- 1コースの艇が出遅れそうなら、2・3コースのまくり展開を考慮
- 2コースまくりなら「2-34」、3コースまくりなら「3-45」が狙い目
- どのコースでも「抜き」が決まりやすい傾向がある
2コースの差しは「2-1」など、インが残しやすく予想が立てやすい決まり手じゃ。
一方、直まくりはインが引き波にハマり残しにくくなるため、差しとまくりでは展開予想が全く変わってくるんじゃな。
2・3コースが強いってことは、1号艇が絶対じゃないってことだな。
その通りじゃ。
1号艇の選手・モーター・スタート展示をしっかり見極めることが重要じゃのう。
11月下旬の福岡は比較的穏やかな水面!
チャレンジカップが開催される11月下旬は、ボートレース福岡にとって比較的気候が安定する季節じゃ。
年間を通して海からの風(左横風)が吹く福岡じゃが、夏の強い季節風や冬の厳しい寒風とは異なり、11月下旬は風の影響が比較的小さい時期なんじゃ。
また、気温や湿度の影響でモーター性能が高まりやすい時期でもあり、インコース有利な展開になりやすいとされておる。
さらに、グランプリ直前ということもあり、多くの選手がフライングを避ける慎重なスタートを心がけるため、1号艇からの堅い決着も期待できるぞ。
福岡攻略のポイント
ボートレース福岡で勝つための重要ポイントをまとめるぞ。
①潮の満ち引きを確認せよ
満潮時・上げ潮では1コース中心、干潮時・下げ潮では実力上位の選手を重視じゃ。
大潮や中潮の日は特に潮の影響が大きいので要注意じゃぞ。
②2・3コースの選手をチェック
福岡は2・3コースが強い水面。
1号艇が出遅れそうな場合は、積極的に2・3コースから攻める展開を考慮するんじゃ。
③地元選手を重視
難水面の福岡では、水面を熟知した地元選手が有利。
福岡支部の選手は要チェックじゃぞ。
④展示航走を必ず確認
2マークでターンが流れている艇や艇が跳ねている艇は評価を下げるべきじゃ。
福岡の難水面では展示の動きがレース結果に直結しやすいんじゃな。
福岡は難水面じゃが、それゆえに実力差が如実に出る。
選手の技術をしっかり見極めることが大切じゃのう。
まとめ:第28回チャレンジカップ2025はグランプリへの最終決戦!
SG第28回チャレンジカップ2025は、年末のグランプリ出場をかけた最後の大一番。
ボートレース福岡での開催は今回が初めてで、歴史的な大会になりそうじゃ。
獲得賞金ランキング上位34名による熾烈な争いが繰り広げられ、特に18位前後のボーダーライン上の選手たちの勝負駆けは見逃せんのう。
潮の満ち引き、風向き、展示航走のチェック、そして地元選手の評価を総合的に判断することが、この大会で勝つための鍵となるじゃろう!
福岡初のSGチャレンジカップ開催、そしてグランプリへの最終決戦。
6日間の熱戦を存分に楽しもう!
競艇ファンなら絶対に見逃せない大会になること間違いなしじゃな!

- 舟越
- 1952年生まれの71歳。ボートレース開催年に生まれ、若い頃から競艇に親しんできた。若い頃は自身の予想だけで生きていたが、歳をとってある日を境にスランプに陥り、それがきっかけで競艇予想サイトと出会う。
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