2021年は競艇（ボートレース）のフライングが増加！？話題となったフライングや原因、フライングがダメなワケや豆知識などを解説！

2021年はフライング、それも集団フライングが多発している！！

フライングの大きな原因は「天候」だろう。

強風吹き荒れるコンディションはスタート技術があるレーサーでもやってしまうことが多々ある。

また、即日帰郷となる非常識なフライングも多発している！！

0.05秒以上早いスタートを切ったら非常識なフライングになるが、普通の人じゃ0.05なんて感覚持ってないからな！

競艇選手ってやっぱり凄いんだなって思うよ。

フライングはなんでだめなのか？

フライングは別にその人が失格になるだけで迷惑じゃないだろって考えてる人もいるかもしれない。

たしかに陸上競技とかはフライングしてもその選手が失格になるだけだ。

しかし、競艇のフライングはその選手だけではなく、周囲の人々に多大な迷惑が掛かってしまう！！

まず、フライングした艇への投票がすべて無効、全額返還される。＝売上が大きく下がってしまうということだ！

過去にはSGの優勝戦で人気を集めた1号艇と2号艇がフライングし返還率92.8％、金額にすると約24億3千万の返還となり競技本部が頭を抱える事態となったこともあるぞ！

また、仮にそういったレースで舟券が的中したとしても、売上からの割合で配当が決まるためかなり少ない払戻になってしまう。

つまり競艇ファンにとってもフライングはダメージがあるんだ。

競艇人気が下がる原因とも言える。 選手にはもちろん大きな罰則が下されるからみなスタートは特に気を使ってるぞ。

ちなみに審判長によってはフライングした選手を猛烈に叱る人もいるらしい。

これは、売上が競艇に関わる人々の給料になり、生活にも関わってくるからだ。

ただ八つ当たりの様に起こっているわけではないから選手たちもしっかり反省して次のレースに挑むぞ！！

フライングがあると次のレースにも影響が！？

ここで一つ豆知識！！ 一つのレースでフライングがあると、その次のレースに出場する選手が集められ競技本部からフライングしないようにという注意喚起を受けるからスタートが慎重になることが多いぞ。

下は2021年2月8日の丸亀11Rで起きた5艇フライングとその次のレースである12Rの画像だ。

これを見てもらえればそれがよくわかると思う。 予想の参考にしよう！！

2021年1月～9月だけでも3艇以上の集団フライングは62件発生

2021年は本当にフライングが多い。

返還額もそれなりに増えているだろう。

売上にかなり深刻なダメージを与える3艇以上の集団フライングは2021年の1月～9月で62件発生している。

ここからは2021年の1月～9月で特に話題になったフライングを紹介していくぞ。

全艇フライングや有力選手によるフライングだ！

また、競艇豆知識でなぜ集団フライングが起きるのかも解説するぞ。

祝日の始まりなのに・・・2月23日平和島1Rの全艇フライング

2月23日一般戦の平和島1Rで起きた全艇フライングだ。

レースは不成立、売上の1872万円が全額返還となった運営大ダメージのレースだ！！

このレースは天候が悪く向かい風7mだった。

いつも以上に気合を入れてスタートした結果がこのような悪夢を招いてしまったんだな。

この日は天皇誕生日ってこともありレースの売上はいつもより高かった！！

祝日の1R目で集団フライングは幸先の悪いスタートだな！

3月2日G1浜名湖賞初日に起きた悲劇！峰選手はじめ全艇フライング！

3月2日のG1浜名湖賞で起きた歴史的悲劇だ！ 初日第5レース。 このレースは発走時刻が伸びるほどの悪天候だった。 選手や観客が「これで走れるんか？」と思っていたが、G1で売上が見込めるという点と人気レーサーの峰選手が走るという点が重なりレースを行うことに。 最も不運だったのは、ものすごい勢いで吹いていた向かい風が待機行動中に止んでしまった点である！ 結局風を読めないままレースがスタート。 結果は全艇フライング。 峰選手ら4選手が非常識なフライングと判定され即日帰郷になってしまった。 様々な要因が重なり起こってしまった悲劇となった！ こんなコンディションの中レースをしたらコンディションのせいでフライングになったと誰もが思うが、インタビューではフライングした選手たちは言い訳の一つせず反省している様子だった。 やはり一流選手は違うな。

5月31日戸田G3オールレディースでの全艇フライング

5月31日戸田G3オールレディースで起きた全艇フライングだ！ このレースには8月4日から開催される女子選手の頂点を決める戦い「プレミアムG1レディースチャンピオン」の出場が濃厚となっていた大滝 明日香選手が1号艇に入り、人気を集めていた。 しかし、全艇フライング、約6900万円の売り上げが全額返還となってしまった！！ 1号艇の大滝選手は即日帰郷、さらにフライングの休みと重なったことによりプレミアムG1レディースチャンピオンの選出も除外という選手にとってもレディースファンにとって痛いレースとなった。

有力選手数々フライング！7月22日SG芦屋オーシャンカップ

7月22日芦屋SGオーシャンカップで起きた4艇フライング。 このレースはSGの常連組で優勝候補筆頭の選手4名がフライングとなったレースだ！！ このレースはスピードレースを得意とする選手が集まり注目を浴びていたが、お互いのスタートを意識しすぎたか、このような結果になっていしまった。 さらに悲しいのは、このレースでフライングした選手らは、この3ヶ月後に行われる平和島SGの「第68回ダービー」への出場権を失ってしまった点である。 フライングした選手への出場停止はファンにとってもつらい期間だな・・・。

5艇が非常識なフライング・・・7月28日下関G3オールレディース

7月28日下関G3オールレディースの1Rで起きた全艇フライング。 このレースが珍しかったのは、スタート展示時とレース本番で風向きが変わった点だ。 スタートの感覚がつかめないままのスタートとなり残念な結果となってしまった。 少しのズレがレースに大きな影響をもたらすとあらためて感じたレースだったな！

「音」が重要なポイント！？なぜ集団フライングが頻発してしまうのか？

ここでまたまた豆知識だ！

競艇では、1艇のみのフライングより複数艇による集団フライングのほうが起きやすい傾向にある。

それには「音」が大きく関連している！！

競艇選手の多くは、外枠の選手たちがスタートを切ったエンジン音を聞いてスタートの判断をしている。

実際競艇のヘルメットは耳の部分に音が聞けるような穴が空いているぞ。

そのため、外枠の選手がフライングしてしまうと、それに釣られてインコースの選手もフライングしてしまうという現象が起きるのだ！！

これは2018年2月の宮島でのレースだ。

全艇非常識なフライングにより、出場していた全選手が即日帰郷となる珍しいレースだが、注目すべきは6号艇のタイムだ。

なんと0.19も早くスタートしているのだ！！

このレースは6号艇のあまりにも早すぎるエンジン音を聞いて焦ってしまった選手が釣られて早くスタートをしてしまい、結果全艇フライングになった典型的な例である。

フライングはいけないことだと思いつつ、やはりコンマ何秒を争う世界は俺のような常人では理解することのできない世界だろうな。

みな攻めた結果のフライングであることは間違いない！

レースを観戦する俺たちのできることは、選手たちにリスペクトを送ることくらいだろう。

たとえフライングがあっても選手たちを批判したくなる気持ちをぐっと抑えて選手を応援する気持ちは忘れたくないな！！