ボートレースの「転覆・沈没・落水」について!ルール・ペナルティ・返還などについて徹底的に解説!

ボートレース(競艇)は水上をボートで走る競技だ。
当然、思わぬアクシデントも多数存在する。
今回は、その中でもよく見る「転覆・沈没・落水」のルール・ペナルティについて解説するぞ。
特に、転覆は最もよく見るアクシデントであり、死亡事故にも繋がる非常に危険なケースだ。
我々ファンとしては、舟券の払い戻しなどにも関係しているから、絶対にチェックしておこう。
作成2023年11月25日
更新2025年3月10日
ボートレース(競艇)における「転覆・沈没・落水」の定義

ボートレース(競艇)で水面の中に落ちてしまうケースには、「転覆」「落水」「沈没」の3つがある。 まず、この3つのケースについて説明しよう。
- 【転覆】ボートがひっくり返ってしまってレーサーが水面の中に落ちてしまうこと
- 【落水】ボートから選手が水面の中に投げ出されること
- 【沈没】ボートがアクシデントなどで沈んでしまうこと
スタート時の転覆・落水・沈没は欠場となり、その艇に関する舟券はすべて払い戻しとなる。
また、スタート以降の転覆・落水・沈没は失格となる。
選手責任の失格と見なされれば10点の事故点が科せられ、その艇に関する舟券は返還されない。
水上という不安定な環境でやるスポーツだからこそ、起きることだ
ボートから落ちるとか、そういう恐怖とも戦っているんだな
「転覆」が発生しやすいケース
次に、どういったケースで起きるか紹介していく。
この中で、選手が水面に落ちてしまうケースで最も多いのが「転覆」だ。
そして、ボートレースで死亡事故が起きてしまう原因としても「転覆」がきっかけである事が多い。
転覆が発生するケースとして多いのが「他艇との接触」で、特に6艇がせめぎあっているターン中に起きる事がほとんどだ。
その結果、接触した選手のどちらか、もしくは両方がバランスを崩し落水となる。
「落水」が発生しやすいケース
「落水」はあまり見ない、珍しい。
そもそも、ボートはひっくり返ったりせずに選手だけが水面に投げ出される事はあまりない。
例えば、ターン中に遠心力なんかで選手だけが飛ばされるなどが考えられるが、そうは見ないだろう。
「沈没」が発生しやすいケース
「沈没」もあまり見ないケースである。
ボートに何かしらの問題があった場合などに、沈没したりするという話だ。
ただ、昔ならあったかもしれないが、現在はレース前に細かい部分までしっかり点検されているので起きないと断言できる。
ペナルティや返金について
冒頭で説明したが、ペナルティについてもう一度説明する。
- 【スタート時の転覆・落水・沈没】欠場
- 【スタート以降の転覆・落水・沈没】失格
また、返金については以下の通り。
- 【スタート時のケース】舟券は全て払い戻し
- 【スタート以降のケース】舟券の払い戻しなし
舟券の払い戻しについては、しっかりチェックしとこう。
筆者はボートレース初心者の頃、返金が来なくて萎えたことがある。
これらのケースが選手責任で起きた場合、事故点-10点が加算される。
事故点は、事故や反則を起こした時に加算される点数で出走数で割ることにより事故率を算出する。
事故率が0.70を超えると、次期はB2への降格となる仕組みだ。
ちなみに、例えば1節の間に転覆を2回起こした場合は即日帰郷となる。
即日帰郷を言い渡されると、その節のレースに出走することができなくなるわけだ。
また、他艇を巻き込んでしまった場合は妨害失格となる。
即日帰郷を言い渡されるとお金が発生するから選手も苦しくなるんだ
なので、それが起こらないように細心の注意を払っているんだ
「転覆・落水・沈没」による大きな事故
ここからは、「転覆・落水・沈没」による事故を紹介していく。
いつまでも忘れちゃいけないこともある。
【2022年】小林晋選手と中田達也選手の悲しい事故


転覆と聞いて、思い出すのは昨年起きた小林晋選手と中田達也選手の事故だ。
小林晋選手は3番手争いをしていた際に、他艇と接触して転覆した後後続艇とも接触。
中田達也選手は1マーク終了後に艇が安定せずに他艇と接触して転覆、
落水後に後続から走ってきた艇と衝突してしまったようだ。
やはり、転覆が一番多いケースで他艇と接触して落水してしまう事が多く、後続艇と接触するとこのような悲しい事件が起きる。
どちらも、まだまだ若く未来のある選手で本当に悲しくてたまらなかった。
41億円返還!?ボートレース史上最も波乱の起きたSG「第36回グランプリ」

2021年12月にボートレース住之江(住之江競艇場)で開催されたSG「第36回グランプリ」で、第1ターンマークで4艇がクラッシュし、売上の約96%にあたる約41億円が返還となった。
なぜ、こんな事が起きてしまったのか。
第1ターンマーク、3コースを確保した瓜生正義選手がインコースを非常に綺麗にまくりに行き、1コースの峰竜太選手がそれをブロックしようとした。
その際、峰選手はターンマークに激突し、後続艇を巻き込む大クラッシュとなったんだ。
結果、4艇が妨害・転覆失格だ。
41億1426万3700円が返還対象となり、ボートレース史上最大の返金額を更新したな。
年末最後のグランプリとあって、本当に衝撃的だったな
まとめ:「転覆・沈没・落水」は危険!ボートレーサーはその恐怖とも戦っている!
今回は、「転覆・沈没・落水」について起きてしまうケースやペナルティについて紹介した。
非常に危険な出来事であり、死亡事故にまで繋がってしまう事もある。
ボートの最高速度は時速約80kmだが、レーサーの体感速度はおよそ時速120kmとも言われている。
そのスピードで走っている中、水面に落ちてしまうのは非常に恐怖だろう。
そういった恐怖とも戦って、レースに臨んでいるボートレーサーの方々をファンとして応援したい。
2023年現在、選手が亡くなる事故は起きていないが、この先も起きないことを願いたいな。
我々一般人には理解できないほどの恐怖だろう。ファンとして楽しく見れるレースであってほしい

- ゆうた
- 昔からインターネットをやってたせいか、妙に疑り深い辛口ライター。
プライベートで競艇予想サイトを使った事はないが、競艇予想サイトが新しく作られるたびに粗を探し、闇を暴く。
趣味はブラウジング。
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